マネジメント

2014年2月 3日 月曜日

ペーシングで部下を育てる

ビジネスシーンにおいて、部下を育てるポストに立つ人(マネジャーやリーダー層)に、活用されることが多いコーチングスキル。
100以上あるといわれるコミュニケーション技法の中から目的に合わせて、どのスキルを使うか?が重要となります。



「ペーシング」で安心感を築く

「コーチングスキル」のすべてが、次の3つの目的を意識して適用されます。
・相手の自律性を促す
・相手の力を発揮させる
・相手の成長を促進する

普段、何気なく行っているコミュニケーションも、この3つの視点で見直すとマネジメントスキルに進化させることができるのです。

今回は「ペーシング」というスキルを取り上げてみます。

「ペーシング」はどんなものなのか?
簡単に説明しますと、相手が驚いているときは一緒に驚いてみせる、相手の使っている言葉を使う、口調やテンポをそろえるといったことです。
この技法を使うことで、相手に「この人は自分に同意している」といった好印象を与えることができます。

ペーシングの具体例としては
・相手が使った言葉を自分も使う
・相手の言ったことを繰り返す
・うなずきや相づちを適度にはさむ
・相手と視線を合わせて話す
・相手の話を聞くときには相手に注意を完全に向ける(パソコンをたたきながらや、書類を見ながら聞くのはNG)
などがあります。

では具体的にどのようにして、部下と接すればよいのか?
たとえば、部下が「最近疲れている」と言ったとき、「そんなこと言わずに頑張れよ」と励ましたり、「休暇を利用してリフレッシュしろよ」と解決策をすぐに提示するのは、あまり得策ではありません。
このようなとき、まずは「そうか、疲れているんだね」と声をかけるのがベスト。
励ましたり、解決策を提示するのはその後でも遅くはありません。
むしろ自分の思いや状態を受け止めてもらったという、相手の安心感をつかんだ後の方が、励ましやアドバイスを効果的に部下に伝えられるのです。
早速、試してみてはいかがでしょう?



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投稿者 税理士法人サクセス・サポート