マネジメント

2014年11月18日 火曜日

同じ言葉でもプラスにもマイナスにも

部下にかける言葉のなかで、明らかにOKなワードとNGなワードがあります。「OKワード」としては「失敗してもカバーするから思い切きりやれ」や、「今、君がやっている仕事はこんな素晴らしい価値を生み出している」などなど。「NGワード」としては「A君と比べると、お前はダメだな」とか、「君は言われたことだけやっていればいい」などが挙げられるでしょう。しかし、同じ言葉でもTPOや人間関係次第でプラスにもマイナスにもなる言葉があるのです。それは果たして、どんな言葉なのでしょう?



「頑張って」は相手を選ぶ

「部下に対しての一言」の代表格と言える「頑張って」や「頑張れ」。この言葉は相手の個性や置かれている状況をちゃんと勘案してから使ったほうがいいのです。
やる気に満ちたエネルギッシュな相手に対して「頑張って」というのはOKワードです。相手の気持ちがさらに高まり、より良い仕事をしてくれる可能性があります。
しかしながら、プレッシャーに弱いタイプの部下に対しては、「頑張れ」の一言は、相手のプレッシャーに拍車をかけてしまいます。あるいは、仕事のスケジュールが過密気味で、気力・体力ともに限界に達しているときの「頑張れ」は、相手が「まだ頑張り足りないのか?」と感じてしまい、逆にやる気が落ちてしまったり、反感を買ったりしてしまいます。


「前にやったことがあるだろう」は場合によってはOKワードに

「前にも同じことをやっただろう」は一見「NGワード」のように感じられますが、使う状況次第で、プラスにもマイナスにもなります。
使ってはいけない場面は、部下が失敗したときです。相手のモチベーションは急降下。嫌味に聞こえるだけです。
しかし、この一言はときとして「OKワード」に転じることもあるのです。以前と同じ仕事を任せるときにこの言葉をかけると「前に自分がやった仕事を覚えていてくれた」=「自分のことを気にかけてくれている」と思い、やる気が出る可能性があるからです。
仕事を任せるときには「OKワード」、失敗したときに発すると「NGワード」。

このように同じ言葉を掛けても、AさんにはOKでBさんにはNG、調子がいいときにはOKで失敗したときにはNGというように、効果が違うケースがあります。
ですから、経営者や上司は常に言葉を選んで、褒めるときもしかるときも、部下のやる気を引き出す言葉をかけましょう。



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投稿者 税理士法人サクセス・サポート