マネジメント

2014年2月13日 木曜日

最強の経営コンサルタント

様々な経営努力を行うなかで、経営コンサルタントに依頼して業績の回復を図ろうとしている企業もあるでしょう。
でもちょっと待ってください。外部のコンサルタントに高額な費用を投じる前に、ひょっとすると身近にもっと優れたコンサルタントがいるかもしれません。それは誰でしょう?



お客様は最高の経営コンサルタント

自社の顧客は誰よりも優秀な経営コンサルタントです。

コンサルティングを行うためには顧客心理を分析し、自社の改善を行う必要があります。
その「顧客心理」を誰よりも理解しているのは誰でしょう?
そう考えればご納得いただけるのではないでしょうか。

ただし、その優秀なコンサルタントは耳触りの良い言葉で自社の経営を改善してはくれません。
その改善提案は主に「クレーム」や「悪評」となって届きます。
これらはたいてい、面倒でややこしいトラブルを引き起こす厄介なものです。

しかし、ここにこそ改善のヒントは隠されています。

お客様に「どうやって買ってもらうか」もひとつの考え方ですが、裏の側面でもある「どうして買ってくださらなかったのか」を考えることで見えてくるヒントがあります。

その手がかりになるのが「クレーム」であり「悪評」であるといえます。

高額な経営コンサルタントを招き入れる前に、お客様の声に耳を傾けてみてはいかがでしょう



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2014年2月11日 火曜日

長年任せっきりの怖さ

少し前の話になりますが、ある市職員による生活保護費の不正支出事件がありました。
職員は約10年間にわたって生活保護の担当で、実質的に任せっきり状態だったとのこと。
一つの業務を一人だけが担当するリスクが表面化した事例といえるでしょう。



「配置換え」「ペア制」で不正から守る

人材が固定的な中小企業では、特定の業務を一人の従業員が長年にわたって担当しているケースが多々あります。
「この業務は○○さんに、この業務は△△さんに聞かないとわからない」という具合に、業務が属人化しているのです。

「この業務はこの人」と任せっきりにしていると、もちろんメリットも存在します。
担当者が着実に業務を遂行すれば、他のメンバーは安心して他の業務に専念でき、業務効率がアップするケースもあります。

一方、長年にわたって一つの業務を一人のメンバーに任せっきりにするデメリットは多々あります。
まず、業務改善の停滞です。長年にわたって同一人物が業務に携わると、多くの場合自分がやりやすい方法を延々と続けようとします。すると、業務の改善と効率化が望めません。

また、業務がブラックボックス化する危険性があります。
「あの人は何をしているのかわからない」「この仕事はどのようにして進められているのかわからない」と周囲に思われるようになり、次第にその担当者、その業務に対する関心が薄れていきます。

最大のデメリットは不正の発生です。
誰も関心を寄せてくれない、誰もチェックをしてくれない状況では、不正を起こしてしまう可能性が高まります。

特に経理など金銭にかかわる業務は、どんなにまじめな従業員でも「魔が差してしまう」リスクが潜在しているのです。

もし、特定の業務を長年にわたって一人の従業員が担当しているのなら、配置換えを行うか、サブの担当者をつけてペア制を敷いてみてはいかがでしょうか?

配置換えを行うことで、従業員の新たな長所が見つかるかもしれません。

また、サブ担当者がバックアップに回ることで、担当者が休暇を取りやすくなります。急病等のアクシデントに見舞われたときでもスムーズに対処できるようになるのです。

配置換えやペア制を行うことで、一時的に業務は停滞するでしょう。
しかし、長い目で見れば、会社や担当者を不正から守ることができるのです。



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2014年2月 4日 火曜日

暗い職場を明るく変えるコミュニケーション4つの基本

経営環境が厳しい時代には社員が能力を目一杯発揮できる職場環境を構築できない会社は生き残れません。
今回は簡単にできる職場活性化のためのコミュニケーション4つの基本をご紹介します。



職場活性化の基本は人間関係づくりの基本

1.挨拶をしっかりする

不愉快な職場に共通しているのは挨拶の不徹底。
挨拶はもっとも基本的なコミュニケーション手段です。
好意の反対が嫌悪ではなく無関心であるように、通りすぎても一言も無い、朝出社しても声がかからない、そんな「無視」「無関心」が幅を利かせている職場で元気いっぱい働ける人間はいません。


2.互いの予定を把握する

各人の責任範囲が大きくなり、手一杯の状態になると往々にして起こるのが業務のブラックボックス化です。
誰も状況を把握していない、全体像が見えない、だから手助けすることもできない。
また、自分自身も忙しく同僚に対して無関心になる。これではコミュニケーション不全は進む一方です。
毎朝、誰が何をどこまで行っているのかを把握しあう仕組みを作りましょう。


3.安心感を与える

「自分はこの職場に必要がないのではないか」そう考えるようになった瞬間、社員は仕事への意欲を失います。
仕事のやる気がなくなれば、一緒に働いている同僚への関心も減衰するのは当然のこと。
そうならないよう、働いている社員が安心感を持って働ける環境づくりが必要です。
ビジネスに対する危機感と、その職場で働くことへの安心感はまったく違うベクトルです。


4.まずは役付きから元気に過ごす

「オレはえらいんだ」とふんぞり返って挨拶もしないような上司がいれば、社員はすれ違うたびにゲンナリします。
まずは役に付いている目上の人間から、毎日元気にコミュニケーションを取る、これが何よりの特効薬です。


いかがでしょうか。これらすべて特別なことは何もなく、どれも通常の人間関係づくりの基本に通じるものばかり。
日本の企業はつい労働を「労道」にしてしまい、社員が辛く苦しい状況で踏ん張ることのみを評価してしまいがちです。

豊かな発想は余裕のある精神状態から生まれます。
そのためには職場のコミュニケーションの改善から取り組むのが成功への近道と言えるのではないでしょうか。



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2014年2月 3日 月曜日

ペーシングで部下を育てる

ビジネスシーンにおいて、部下を育てるポストに立つ人(マネジャーやリーダー層)に、活用されることが多いコーチングスキル。
100以上あるといわれるコミュニケーション技法の中から目的に合わせて、どのスキルを使うか?が重要となります。



「ペーシング」で安心感を築く

「コーチングスキル」のすべてが、次の3つの目的を意識して適用されます。
・相手の自律性を促す
・相手の力を発揮させる
・相手の成長を促進する

普段、何気なく行っているコミュニケーションも、この3つの視点で見直すとマネジメントスキルに進化させることができるのです。

今回は「ペーシング」というスキルを取り上げてみます。

「ペーシング」はどんなものなのか?
簡単に説明しますと、相手が驚いているときは一緒に驚いてみせる、相手の使っている言葉を使う、口調やテンポをそろえるといったことです。
この技法を使うことで、相手に「この人は自分に同意している」といった好印象を与えることができます。

ペーシングの具体例としては
・相手が使った言葉を自分も使う
・相手の言ったことを繰り返す
・うなずきや相づちを適度にはさむ
・相手と視線を合わせて話す
・相手の話を聞くときには相手に注意を完全に向ける(パソコンをたたきながらや、書類を見ながら聞くのはNG)
などがあります。

では具体的にどのようにして、部下と接すればよいのか?
たとえば、部下が「最近疲れている」と言ったとき、「そんなこと言わずに頑張れよ」と励ましたり、「休暇を利用してリフレッシュしろよ」と解決策をすぐに提示するのは、あまり得策ではありません。
このようなとき、まずは「そうか、疲れているんだね」と声をかけるのがベスト。
励ましたり、解決策を提示するのはその後でも遅くはありません。
むしろ自分の思いや状態を受け止めてもらったという、相手の安心感をつかんだ後の方が、励ましやアドバイスを効果的に部下に伝えられるのです。
早速、試してみてはいかがでしょう?



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2014年2月 1日 土曜日

なぜ社員が辞めるのか?

「なぜ社員が辞めるのか?」社員の退職に頭を悩ませている経営者は少なくありません。
こんなとき、社員が辞めようとする心理状態を理解してみましょう。
日常的な不安と不満がたまって、ある日突然オーバーフローするものです。
では、どんな不安と不満が募るものなのでしょうか?



社員の日常的な5つの不安・不満

社員の日常的な不安・不満は主に以下の5つに分けられます。

1.将来が見えない
いつも仕事に追われている中、ふと考えたときに、このような不安を感じてしまいます。
社員にとって将来のモデルケースは社長。
しかし、経験が浅い社員からすると「自分は社長のようにはなれない。どうしたらいい?」と、将来が見えなくなるのです。


2.いつも忙しい
精神状態が良好なときは、忙しいことは充実さにつながります。
しかし、ふとしたときに「いつも仕事に追われていていいのだろうか?」「自分の時間はどうなるのか?」と不安になってしまいます。

3.このままで良いのかという不安
中小企業で働いていると、大企業と違って5年後、10年後の目標となる上司や先輩がいない場合が多いです。
「このままいて社長のようになれなければ自分はどうなるのだろう?」と不安になってしまいます。

4.自分の居場所がない
ある程度ベテランの社員に対して「仕事を任せているから、細かい指示なんてしなくていい」と思っていませんか。
すると社員は「声をかけてくれない。気にもとめてくれない。自分じゃなくてもいいのでは?」と不安になるものです。

5.近過ぎて聞けない、言えない
この問題は中小・零細企業ならではです。
常に社長が近くにいて「こんなこと聞いても、言ってもいいのだろうか?」と、人間関係が濃過ぎるがゆえ不安になります。
社長に聞けない、言えない状態だと、仕事が忙しいときに「親の手術」「子供の授業参観日」「友人の結婚式」などがあっても遠慮して休まなくなります。
すると「親の最期をみとれなくなる」「家族の会話がなくなってしまう」「自分の結婚式ができなくなる」と不安になってしまい「辞めるなら今しかない」と退職の気持ちがオーバーフローしてしまうのです。

これらが、社員が辞めてしまう心理状態です。社員の退職を心配している社長さんは、この仕組みを理解しておきましょう。



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