マネジメント

2014年7月25日 金曜日

雇用延長、再雇用等でシニア層を雇う際には「老化」を受け入れよう

雇用延長や定年後の再雇用・再就職などにより、今後はシニア層を活用する機会が増えてくるでしょう。そうなれば、現場の上司にとっては10歳以上年上の部下を持つことになります。そこで大事になることは、シニア層部下の「老化」を受け入れ、そして理解することです。



シニア層の筋力、視力、記憶力の低下を理解しよう

年下上司から見ると、あまりなじみのないシニア層の年上部下とは、扱いづらくどのようにコミュニケーションを取ればいいかわからない存在かもしれません。そんななか、シニア層部下と一緒に仕事をする年下上司は、シニア層部下の老化を受け入れ理解することが大事。老化を理解することで、人間関係の悪化を防ぐことができます。

シニア層は老化によって筋力、視力、聴力、記憶力などが低下します。シニア層部下本人が老化を自覚していないケースもあるでしょう。そんな場合でも年下上司が理解しておくことが大切です。

まず筋力の衰えにより、体が疲れやすくなり、加えて動作が緩慢になってしまいます。足腰も弱り、ずっと同じ姿勢で座ったり立ったりしていることが苦痛になってくるのです。こればかりは人間なので仕方のないこと。嘆いたところでどうしようもありません。

そして、視力の衰えによって、細かい文字や数字を読むのに苦労します。また、聴力の低下により、耳が遠くなって同じことをもう何度か聞き返されることもあるでしょう。
若手社員にとっては、文字を読んだり音声を聞くことが、日常的に何でもないことであっても、シニア層にとっては相当の負担がかかることを理解しましょう。

また、歳を取るととどんな人でも記憶力が低下します。先ほど依頼した簡単な用事であっても、ぽろっと記憶から抜けてしまい、忘れてしまうなどということは日常茶飯事。これに対して、年下上司はシニア層部下に対しえ、メモ帳を与えたり、業務の依頼を文書で行ったり、「あの件はどうなりました?」などとこまめにフォローしたりすることが求められるでしょう。


これらの一般的な老化現象を理解せず、受け入れることができなかったら、「動きが遅い」「ちゃんと話を聞いているのか」「何回言ってもすぐ忘れる」「これではやる気が感じられない」、などといったフラストレーションがたまってしまい、シニア層部下との人間関係が悪化してします。そうなっては、せっかく技術・ノウハウを持ったシニア層を雇い入れても活用できません。

人間誰しも1年に1歳ずつ年齢を重ね、体が衰えていき、老化を迎えます。人生の先輩にあたるシニア層部下に対しては、老化を配慮して仕事を任せ、敬意をもってコミュニケーションを取ると、その熟練された技術・知識・ノウハウをスムーズに会社に吸収できるでしょう。]



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投稿者 税理士法人サクセス・サポート